2014_11
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(Tue)23:52

紅楼夢 第三十五回

第三十五回 編み物得意な黄鶯児ちゃん



・宝玉の怡紅院は見舞客でごった返している。遅れてやってきた黛玉は、家族のいない自分の境遇を思ってブルーになり、しおしおと部屋へ退散。
紫鵑「お嬢様、お薬を冷める前にあがってくださいな」
黛玉「うっさいわね! 私が飲もうと飲むまいと、お前に何のかかわりがあるのよ」←やーね、八つ当たりよ。
紫鵑「ご用心しなくちゃいけませんわ。朝からこんな湿っぽい場所にいらっしゃらないで、お戻りになって休みましょう」
そういわれると、何だか疲労が。紫鵑の肩を借りながら瀟湘館へ戻る途中、思わず西廂記のワンフレーズをツイートしちゃう黛玉。そのせいで余計に物思いに沈んでしまうが、部屋で飼っている鸚哥が黛玉の口真似をして騒ぎだしたので、主従は揃って笑い出すのだった。

・こちら薛噃。昨日暴れたことを宝釵に平謝り。ようやく家庭は平穏に。

・宝釵は母親と怡紅院へ。宝玉が吸い物を食べたいと言ったので、慌ただしく作らせているところだった。手間のかかる料理なので、せっかくだから多めに量を作って皆で食べることに。

・皆は正房で食事を取り、玉釧児と鶯児が宝玉の部屋へ吸い物を届けに向かった。亡き金釧児の従姉妹である玉釧児は、なかなか宝玉に心を許さなかったが、彼の穏やかな態度を見て、徐々に気持ちを和らげた。

・玉釧児と入れ替わって入ってきた侍女の鶯児。編み物が得意と聞いて、宝玉は網袋を作ってくれという。
鶯児「どんな網袋がよろしいですか?」
宝玉「ん~なんでもいいから色んな種類のを二、三個ずつ作ってよ」
鶯児「まァ、若様ってば! そんな注文では十年かかっても作れきれませんわ」
結局、汗巾入れを作って貰うことに。宝玉は鶯児にあれこれ話しかけ、彼女の年齢や本名を聞き出す。
そんなところへ、薛宝釵がやってきた。鶯児が編み物をしているのを見るなり「どうせなら、宝玉の入れ物を編みなさいな」と一言。宝玉も賛同して、それを作って貰うことにしたのだった。

待て次回

気になる人物達
賈宝玉…あれだけ折檻されたにも関わらず、もういつもの調子に戻っている。お前すげえよ。
林黛玉…相変わらず思いつめやすい。
紫鵑…いい子。健気。ガンバ。
黛玉の鸚哥…黛玉の瀟湘館で飼われている。鸚哥なので人の声真似をする。今回の台詞は「雪雁っ、御簾をあげろっ!」「私の~花を埋めるのを~馬鹿かと笑っても~いつの日かぁ~自分を葬ってぇ~くれるのはぁだれぇ~」。後者は黛玉の「葬花吟」の一節。
薛宝釵…兄弟姉妹の中じゃこの子がナンバーワンだよ、と史太君にお墨付きをいただく。
玉釧児…金釧児の従姉。姉の死で宝玉を恨んでいたが、今回の一件で僅かばかり心を許した模様。
黄鶯児…宝釵の侍女。第八回で初登場。本名は金鶯だが、舌がもつれて呼びにくい名前なので、宝釵からはもっぱら鶯児と呼ばれている。上述した通り、編み物が得意。この特技は後の回でも言及される。
花襲人…王夫人からの料理が品数を増していたことに戸惑う。が、宝釵の一言で前回のお妾昇格の件に気がついた。つーかアンタ、自覚無かったんかい。
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C.O.M.M.E.N.T

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