2015_01
18
(Sun)23:08

紅楼夢 第四十五回

第四十五回 昨日の恋敵、今日は親友


・王熙鳳は李紈らの呼び出しに応じて駆けつける。何でも詩社の集まりが良くないので、監督を務めて欲しいとのこと。オッケーオッケー。

・仲良く語らっていた熙鳳達のところへ、頼婆さんがおしゃべりにやってくる。祖先の代は子供のしつけがしっかりしていたことなど、今時の若者はダメだ云々のトークを繰り広げて去っていく。

・黛玉はここのところ宴会やら遊びやらに駆り出されすぎたせいか、持病が重くなって部屋で静養中。ある日、薛宝釵が訪ねてくる。肉桂よりも燕の巣を食した方がいいなど、彼女の心遣いに黛玉も感動。
黛玉「私、これまであなたを腹黒い人だとばかり思っていたの。でも、間違いだったんですね。この前のお話といい今日の気遣いといい、心から感服しましたわ」
 すっかり打ち解ける二人。黛玉は自分が寄る辺ない身なので、家族のいる宝釵を羨ましがる。しかし宝釵は、自分も父はいないし、兄はろくでなし、黛玉よりいくらかましというだけのことだと答えた。

・以来、宝釵から燕の巣が送られてくるように。ある雨の日、宝玉が簑傘を被った格好で見舞いにやってくる。何でも北静王から貰った品だとか。その格好を面白がりながら、黛玉は彼の心遣いに感謝を述べるのだった。

次回を待て

小言
前半では頼婆さんの話から、賈家の気風がすっかり乱れていることが明かされる。頼家は大十一回でも登場した賈家の古株使用人で、過去の賈家の立派な有り様を見ているほか、現在の没落ぶりにも詳しい。
まあそれは前座みたいなもんで、今回の見所は林黛玉と薛宝釵、二大ヒロインの関係における一大変化。それまでライバル(といっても、黛玉が一方的に敵視していただけだけど)だった二人が和解するくだりは、これまでの積み重ねもあって感動的。

気になる人物達
林黛玉…今回以降、黛玉は宝釵を知己とみなし、これまでのように嫉妬することも無くなる。
薛宝釵…いい子すぎやで~。
賈宝玉…雨の中黛ちゃんのお見舞いにやってきた。蓑のレインコートを着た姿は、さながら漁師のよう。
頼婆さん…家古株の使用人。かつての家を懐かしがるが…。
王煕鳳…仕事で毎日忙しいはずが、詩社の監督を務めることに。まあ仲のいい李紈の頼みだからというのもあるのだろう。
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