2015_02
22
(Sun)20:07

紅楼夢 第五十回

第五十回 はっきりいってこの詩会にはついていけそうにない


・賈宝玉はじめ兄弟姉妹達は、くじ引きで順番を決めて詩を詠んでいく。最も詠んだ数が多いのは湘雲、黛玉、宝琴の三人だった。

・宝玉は落第。罰として妙玉のところから紅梅を一枝貰ってくることに。残った姉妹達は紅梅の詩を作るので盛り上がっている。

・見事な紅梅を前に詩を詠む姉妹達。そんなところへ史太君もやってきた。部屋が寒いので、惜春のいる暖かい部屋へ行こうと提案。出迎えた惜春に対し、絵の進み具合を尋ねる史太君。
史太君「絵はいつ出来上がるんだい」
惜春「雪のせいで絵の具が硬くなったので、今は書けないんです」
史太君「そりゃ困るよ。わしは暮れまでに欲しいんだから」
 無茶な納期を要求する史太君達のところへ、王熙鳳がやってくる。史太君は、紅梅を持った侍女を従えている宝琴の姿を見つけ、その絵になる光景にうっとりした。

・史太君はすっかり宝琴が気に入った模様。宝玉と縁談をさせるべく、薛未亡人に宝琴の生まれや人柄などについて話しかける。が、既に宝琴は婚約相手がいることが明らかになったのだった。

待て次回

小言
宝琴らの新顔を加えた詩会が開かれる回。黛玉や湘雲とならぶ高スペックな薛宝琴が見物。
ちなみに、今回賈家の兄弟姉妹達が競った詩遊びは「即景・聯句・押韻二簫」というルールに従って行われている。
即景というのは、その場の景色をテーマに詠むこと。
聯句は数人が句を重ねて一つの詩を作ること。
押韻二簫というのは、「簫(xiao)」という字と同じ韻を含んだ字を二、四、六句目に押韻すること。
まあ日本で言うところの連句遊びだと思っていただければ差し支えはない。
当時の文人達はこうした風流な遊びをたしなんでいたわけだが、女児が男児以上にこれらへ精通していることが、紅楼夢の重要なポイントなのだ。

気になる人物達
賈宝玉…勉強不足がたたって詩会では落第に。
史湘雲…詩会では最も多く詩を詠んだ。絶好調だったのは鹿肉を食ったおかげらしい。
薛宝釵…妹の存在感のせいで今回は目立たない。
薛宝琴…年齢的には兄弟姉妹の中でも下の方だが、容貌・学才は宝釵に匹敵する。ええい、薛家の娘は化け物か!
林黛玉…宝琴に婚約者がいたおかげで、宝玉との縁談が行われずに済んだ。よかったね、黛ちゃん!
賈惜春…頑張ってるのに無茶なスケジュールをおばあちゃんに要求される。かわいそうに。
史太君…宝琴を宝玉の嫁にする気満々。まあ宝琴の凄さを目にした以上、理解できなくもない。
妙玉…宝玉に立派な梅の花を渡す。直接的な出番は無いが、偏屈者の彼女が宝玉を特別視しているのがわかる場面。二人の不思議な繋がりは今後の回にも登場する。
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C.O.M.M.E.N.T

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