第七十六回 中秋って残酷なイベントですね


・殿方を帰らせた後、今度は奥方や姉妹達を席に呼ぶ史太君。夜も更けてきて奥様連中はお疲れ気味だが、史太君が元気なのでなかなか宴はお開きにならない。夜の二時になって、ようやく解散したのだった。

・その頃、黛玉と湘雲はこっそり宴会を抜け出しており、二人で女子トークに興じていた。仲のいい宝玉や探春が近頃の騒ぎで心のゆとりを失い、宝釵は家族と団欒して宴席に顔を見せない。そんなわけでぼっちになって悲しんでいた黛玉を、湘雲が慰めていたのだった。
湘雲「あたしもあなたと似たような境遇だけど、そんなネガティブになったりしないわ。病気なんだし、もっと養生しなくちゃ。それにしても宝釵姉様ったら、口ではみんなでお月見しましょ、とか詩社の集まりしましょ、とか言ってたくせに、いざその日になったら自分だけ家族とお祝いしてるなんて、ホント冷たいったらありゃしない」
 そこで二人は興に任せて詩作を始める。

・思うままに楽しんでいたところへ、突然背後から誰かの声。びっくりする黛玉と湘雲。近づいてきたのは、誰であろう妙玉だった。彼女に誘われ、庵へ向かう黛玉達。
 
・妙玉は黛玉と湘雲の作った聯詩に、自分の作った詩を続けて一連の詩を完成させる。その出来映えに、黛玉は感嘆するのだった。

小言
中秋節祝いの回、後編。前回出番の無かった姉妹達にスポットがあてられている。黛玉と湘雲、二大才女のやり取りが見物。二人はワイワイ盛り上がっているが、詩の内容はかなりブルー。
本編は黛玉と湘雲の詩の応酬が殆どなので、ここ数回の中ではかなりシンプルなストーリーになっている。

気になる人物達
林黛玉…家族がいないのでくさくさしていた。
史湘雲…黛玉と女子トークで盛り上がる。(たぶん)悪意無く宝釵の悪口とか言えちゃうあたり、女の子している。
薛宝釵…別にあなたが悪いわけじゃないんだけどね。立場上どうしても悪役になっちゃう人。
賈探春…やっぱりストレスたまってた模様。宴席では姉妹達の中で最後まで残っていたいい子。
賈迎春・賈惜春…黛ちゃんとはそんなに仲が良くないらしい。まあわかる気はする。
妙玉…どういうわけか上機嫌。さすがに以前「漢から宋までろくな詩人がいない」と豪語していただけあって、黛玉をも唸らせる抜群の詩才を発揮。
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