2015_06
24
(Wed)21:26

紅楼夢 第八十一回

第八十一回 これからが本当の鬱展開だ…!


・迎春の有様を目にして嘆く王夫人。宝玉はいっそ彼女を実家へつれ戻してしまえばいいと訴えるが、王夫人から逆に説教を食らう。

・黛ちゃんに迎春の話をしたり、読書をしたりして気を紛らわす宝玉。散歩にでると、探春達が釣りに興じているところだった。宝玉もそこへ加わるが、全然魚はかかってくれない。

・そんなところへ史太君から呼び出しが。急ぎ駆けつけると、随分前(第二十五回)に煕鳳と一緒に病気になった時のことをあれこれ聞かれる。王夫人が言うには、宝玉の名付け親である馮婆さんが刑部の捜索を受けて逮捕され、死罪になったとのこと。馮婆さんの自宅には呪いのグッズが盛り沢山で、そうした呪術的なまやかしで銭を荒稼ぎしていたのだ。

・食事後、賈政の用事で部屋に向かった王夫人。話題が宝玉のことになり、試験に備えて再び塾へ通わせようと賈政が提案。賛同する王夫人。

・賈政に厳しく言いつけられ、賈代儒の営む塾へ再度入塾した宝玉。見れば生徒の顔ぶれはすっかり変わっている。亡き秦鐘のことも思い出され、悲しい気持ちがわいてくる。そんな中、さっそく代儒から課題を出されるのだった。

小言
というわけで今回より後四十回のスタート。一見すると別に雰囲気も変わったようには見えないのだけれど、話が進むうちに突っ込みどころが増えていく。
馮婆さんが唐突に再登場し、悪事のけりをつけられる。後四十回ではこの馮婆さんのように、過去の伏線を回収する場面が度々登場する。が、結局収集をつけないままにしてしまうケースも少なくない。
迎春が嫁ぎ、すっかりさびしくなってしまった大観園の景観も描写されている。この時点では迎春のほかに宝釵・香菱・宝琴もいなくなっており、宝玉の嘆きはますます深くなっている。

気になる人物達
賈宝玉…迎春の境遇を悲しみ、憂さ晴らしに釣りを楽しんだのもつかの間、再び家塾へ通うことに。
王夫人…息子の破天荒な提案をお説教。旧習が染みついているので頭が堅い。まあ当時の観方では良妻なんだろうけどさ。
賈政…再び厳しい親父の顔に戻っている。
賈探春・邢岫烟・李紋・李綺…釣りに興じていた姉妹達。楽しそうだが、以前に比べると顔ぶれも減り、何だか寂しい。
賈迎春…嫁ぎ先での悲惨な生活は女房や侍女の伝聞でしか語られないので、実際どんな酷い目にあっているのかは余りわからなかったりする。十二釵組でもかなり辛い境遇なのに、読者からの印象が薄くなりがちなのもそのせいか。
馮婆さん…唐突に再登場。そしてあっさりお縄にかかる。
趙氏…馮婆さんの共犯者。今回は実際に登場しないが、馮婆さん死罪の件は耳に入っているはず。悪事がバレるのではないかと、部屋で布団を被って震えているのではなかろーか。
スポンサーサイト

C.O.M.M.E.N.T

コメントの投稿

非公開コメント

トラックバック