2015_07
12
(Sun)23:45

紅楼夢 第八十三回

第八十三回 東に病んだ黛ちゃんいれば、西で嘆く宝釵あり


・黛ちゃんの重病ぶりに、優しい言葉をかける探春と湘雲。が、とうの本人が拒否フィルターを張っているためどうにもならず。

・紫鵑が必死に黛玉を看病しているところへ、襲人がお見舞いにやってくる。何でも、宝玉が昨晩痛みを訴えて心臓をかきむしっていたという。

・翌日、宝玉と黛玉のために医者が呼ばれる。黛玉の薬代が高くつくので、王熙鳳も思案顔。

・折しも、宮中で妃が煩っているとの知らせ。もしも元春だったら一大事と、急ぎ支度をして駆けつける史太君達。

・幸い、元春は病気ではなかった。が、家族と離れて暮らす悲しみに心を病んでいる様子。史太君らはそんな彼女を慰めるのだった。

・薛蟠の家出後も、相変わらず戦争継続中の金桂と宝蟾。いつものようにギャーギャーやっているのに耐えられなくなった薛未亡人は、思わず二人の仲裁に姿を現すが、火に油を注ぐばかり。
薛宝釵「お姉様、みんなでちゃんと話し合い、仲良く暮らしていけば、母だって心配せずにすみますのよ」
夏金桂「オー、お嬢様はさすがにご立派! 大賢大徳の人っすわぁー。私なんか親戚いないしィ、ちゃんと躾もされてないしィ、まじダメ女ですねえww。でもお嬢様、私達の家のことは私達の家のことですから、口出ししないで欲しいですネー! あなたはきっとそのうちいい人に嫁ぐでしょうから、私みたいな酷い結婚生活を送らないよう気をつけてネー!」
 とうとうブチ切れする薛未亡人。
「うちの娘が忠告するのを、あんたはどうしてそう揚げ足取りで言い返してくるのです! 何か腹が立つなら、まずこの私を相手にすればいいでしょう!」
 宝釵が慌てて母を止め、引き上げる。が、薛未亡人は腹立ちのせいか、突然腹痛を起こしてしまうのだった。

次回を待て

小言
宝・黛ダブルヒロイン受難の回。黛玉は病気の進行が酷くなり、宝釵は兄嫁のせいで辛い目に遭っている。
今回は、周瑞のかみさんから外での賈家の評判が語られる。内容は「門前の獅子が玉で出来ている」だの「侍女ですらお嬢様扱いで仕事をしない」だの「金銀財宝は捨てるほど」といったもの。が、実際の家計が火の車状態なのはこれまで語られてきた通り。
また、久々に元春が登場。以前帰省した時と同じような台詞を口にしている。今回、別の妃が病気にかかったのはもちろん後の伏線。

気になる人物達
林黛玉…この回以降、黛玉は殆どベッドで寝たきりになっていることが多くなる。周囲の負担をはばかって、必要な薬を所望することもしない。そういう気の使い方良くないよ!
紫鵑…主のために今日も東奔西走。健気で泣ける。
賈探春・史湘雲…探春は理を説き、湘雲は無邪気な感じで、それぞれ黛玉を慰める。でもこんな彼女達も、徐々に大観園との別れを迫られている…。
薛宝釵…真面目ないい子なのに、金桂からはそれを逆手に取られて嫌味を言われる。
薛蟠…嫁を恐れて家出中。ふざけんな。
薛未亡人…鬼嫁どもの騒ぎにすっかり困っている。
夏金桂…こんな嫁嫌だー! 
王熙鳳…彼女の腕をもってしても、家計がまわらなくなってきている様子。
賈元春…久方ぶりの登場。元気がない。
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C.O.M.M.E.N.T

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