2016_01
17
(Sun)19:16

紅楼夢 第百十二回

第百十二回 返せ! 財産を!


・老女達を役所へ突き出した王熙鳳。一方、目を覚ました賈惜春はヒステリー状態。
「どうして留守番を任された時に、こんな目に遭わなくちゃいけないんでしょう! ああ、もう言い訳のしようがありません! 面目丸潰れですわ!」
 必死になだめる王熙鳳。ともかく出かけている家族に知らせねばと、賈芸を使いに出すのだった。

・賈芸は賈政に会って状況を報告。仰天した賈政は急ぎを帰宅させる。盗難品の詳細は、史太君と鴛鴦がいなくなった今誰にもわからない。証人になりそうな何三も死んでしまっており、仕方なくデタラメな盗難品の目録を作って役所に届けを出すのだった。

・その日の夜、妙玉はいつものように小庵で座禅を組んでいた。が、そこへ突然煙が入り込み、体が痺れて動けなくなってしまう。実は先日の賊の一人が、妙玉の美貌に目をつけて再び忍び込んできたのだった。賊はまんまと妙玉を連れだし、そのまま行方をくらました。

・翌日、妙玉の姿が消えたため家は大騒ぎ。惜春は去っていった姉達や今回の事件のことで、いよいよ出家への決意を固めるのだった。

・屋敷で起きた騒動のため、早々に帰宅準備を進める賈家一同だったが、突然趙氏が発狂してしまう。しかし、日頃から彼女を毛嫌いしている王夫人らは冷たい。賈環ら一部の者が残って看病をすることに。

・帰宅した賈政達を憂い顔で出迎える使用人達。未だ惜春と喧嘩中の尤氏は、あてこするように彼女へ言う。
「あらあお姫さん、ほんとご苦労だったわね。あなたには世話をかけましたよ」
 賈政は家人からの報告を聞いて、家の落ちぶれた有様を嘆くのだった。

待て次回

小言
前回の強盗騒ぎの収拾が語られる。よりにもよって鴛鴦が死んでしまったため、盗まれた史太君の品物の詳細がわからない状況に。そしてあろうことか賊の再来で妙玉がさらわれてしまう。まさに踏んだりけったり。

気になる人物達
賈惜春…強盗事件ですっかりパニック状態。もともと潔癖で神経質なところがあっただけに、今回のようになってしまうのも頷ける。
王熙鳳…惜春を慰めたり事件の調査をしたり、病気にも関わらず忙しい。
賈政…毎回毎回ショックな出来事の連続だが、よく持ちこたえているなあ。
王夫人…相変わらずの冷たいお人。というかあんたも少し働きなさいよ。
趙氏…突然発狂し、馬道婆との一件を口走る。何故か鴛鴦が乗り移ったかのような台詞も。
賈環…母親が病気を起こしておろおろしている。
尤氏…惜春に嫌味を言う。賈家が大変な状態なのにかつての小さな恨みを忘れないとは、器量の狭い人だ。
妙玉…賊に誘拐され、今回で退場。部屋に入ってきた煙は痺れ香というものらしい。

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