2016_05
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(Thu)21:37

三国志演義 第三回

第三回 後漢宮廷に粛清の嵐!


・曹操はさっさと宦官を潰せばいいと言い張るが、何進が聞き入れないので喧嘩別れになってしまう。その後、何進は密かに全国の豪傑へ密書を送り、当初の考え通りことを進めようとする。

・密書を受け取った董卓は、チャンスとばかり兵を率いて上京。

・董卓が都に来ると知った大臣の面々は渋い顔。あんな奴を呼ぶのは得策ではありませんと何進を説得するが、相手は応じてくれない。呆れ果てた大臣の半分は、官職を捨てて朝廷を去ってしまった。

・十常侍は外から董卓が押し寄せていると知り、何進の抹殺を計画。何皇后を利用して、何進に参内を命じる。

・袁紹らはすぐに罠を見抜いて、何進を説得。ところが「そんなきけんなはずがない」とノコノコ皇后のもとへ向かう何進。あっさり宦官達の罠にかかって殺される。

・しかし、袁紹はこの機を逃さず何進の復讐を名分として宦官を抹殺にかかる。襲撃を受け、十常侍とその家族はことごとく殺された。

・十常侍の一人・張讓は少帝(劉弁)と皇太子(劉協)を連れて宮中を脱出していたが、追っ手が来るのを知って一人池に飛び込み自害する。残された皇帝兄弟は、紆余曲折のすえ、追いついてきた大臣達に保護される。

・宮廷への帰り道、一行は董卓の軍隊に出くわす。少帝が軍勢にびびる一方、皇太子は堂々と対応。董卓はこっちの方が皇帝でいいんじゃね? と密かに考える。

・宮廷に到着した董卓は皇帝保護の手柄もあり、その日以来我が物顔で振る舞うように。そしてある日、百官を前にして「皇帝を取り替えようぜ!」と宣言。すると、一人が憤然と反論。荊州を治める丁原だった。ブチ切れた董卓は丁原をその場で殺そうとした。が、董卓の部下である李儒は、丁原の背後に恐ろしい殺気をたたえた男が控えているのを見つける。こいつはヤバイ、と察した李儒は、慌てて董卓をなだめる。とりあえずその場はおさまった。
 董卓は宴会後、例の殺気満々な男を見かけたので、李儒に何者かと尋ねた。
「あやつは呂布。丁原の養子でございます!」

・翌日、なんと丁原が軍を率いて襲撃してきた。董卓も出陣して迎え撃ったが、勢いよく飛び込んできた呂布によって軍をかき乱され、大敗してしまう。

・呂布パネェ、ということで焦る董卓。すると李粛なる人物が進み出てきた。
「殿、お任せください。私は呂布と同郷でして、奴は武芸こそ達者ですがオツムはガキ並です。殿がお持ちの赤兎馬と少々の金銀財宝があれば、奴を味方に引き入れてみせます」
 早速同意する董卓だった。

・後日、李粛は友人を名乗ってあっさり呂布の陣に潜入。
李粛「やあ兄弟! 最近頑張ってるみたいだね。そんな君のために、赤兎馬を贈り物として持ってきたぜ」
呂布「これは、なんとお礼をしたらよいものでしょう」
李粛「よせやい礼なんて。それにしても君のような男が他人の下で窮屈に暮らしているのはもったいないね」
呂布「なかなか相応しい主に恵まれないもので。兄者は当世の英雄は誰と思われます」
李粛「そりゃ董卓様でしょ! 実はあの方も君の武勇を慕ってるんだぜ」
 そんなこと言いながら金銀財宝を差し出す李粛。すっかり乗り気になる呂布。さらに悪魔のささやき。
「丁原をぶち殺したら、董卓様はいつでもウェルカムだよ!」

・その晩、呂布は丁原を手に掛けて李粛のもとへ。董卓は呂布が寝返ったと聞いて大喜び。二人は義理の親子の契りを交わすのだった。

・以後、董卓の勢力はますます強まりついに百官を前にして皇帝廃立を宣言。すると袁紹が剣を手に進み出た。
袁紹「現陛下に何の落ち度も無いというのに、そんなことが許されると思うか!」
董卓「んだとテメェ、俺様に逆らうのか!」
 一触即発! 果たして!

小言
朝廷騒動の後編。相変わらず恐ろしい早さで話が進む。「前座はいいから早く戦しようぜ、みんなも戦が見たいだろ?」みたいな作者の気持ちを感じる。うんまぁその通りですけど。またどさくさに紛れて三国志名馬の一匹である「赤兎馬」が登場。何故か董卓が所有していた。由来については語られていないが、董卓の治めていた地方が西域寄りなので、何かのつてで手に入れたのかもしれない(西域は「汗血馬」の伝説をはじめ名馬が多い)。この後次々に主を変える「赤兎馬」だが、作中では三十年近く時間が経過しているので、恐らく複数の「赤兎馬」が登場している可能性が高い。さすがに同じ馬を三十年も使うのはムリだろう…。


気になる英雄達
呂布…三国志演義の中でも最強と誉れ高い武将の一人。とにかく圧倒的に強い。が、致命的に視野が狭く、かなりのお馬鹿。物欲の激しさといい、やたら派手派手しい格好をしたがることといい、現代で言うところのDQNなのかもしれない。あ、あと美女にも弱いな。やっぱDQNじゃん。まあそれも含めて愛すべきキャラである。初登場時の大物感はジャンプ漫画のよう。
董卓…ちゃっかり皇帝達の身柄を確保したことで出世。前回罷免にされていたのだが、十常侍に賄賂を払うことで復帰していた模様。
李儒…董卓のブレーンでかなり有能。何気に董卓の悪事の半分は彼の進言によるもの。まあ忠義者なんだけれどね。
袁紹…何進の死に乗じて宦官どもを抹殺。しかし董卓への対策は後手にまわってしまった。今回のことも含めて、意外と決断力に欠けるところがある。
十常侍…ショッカーライダーのようにまとめてあっけなく成敗された。
何進…間抜けすぎる。最期も情けない。
小帝(劉弁)…若き皇帝。董卓の軍隊を見て怯えていた。まあこんな血なまぐさい宮廷に生きていたら無理もない。
劉協…皇太子。董卓の前では物怖じせずしっかりしていた。しかしそういう聡明さも乱世では……。
丁原…荊州刺史。董卓に逆らう場面は格好良かったが、それが命を縮める結果に。
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