2016_05
29
(Sun)22:21

三国志演義 第六回

第六回 連合終了のお知らせ


・敗走した董卓軍を追撃する諸侯だったが、相手をしとめるには至らず。

・孫堅は兵糧を送らなかった袁術をなじる。そんなチャンスを狙ってか董卓の使者がやってきて、孫堅に裏切りを勧める。が、逆に怒りを買って追い返されてしまう。

・呂布の敗北で戦意喪失した董卓軍。董卓は李儒の案で洛陽から長安への遷都を決意する。多くの臣下は反対したが、董卓は全員罷免にして遷都を強行。

・兵糧や資金が不足しているので、李儒は「遷都のついでに金持ち達から分捕っちゃいましょうよ♪」と提案。鬼かコイツは。董卓も大賛成。早速、数千人の金持ちを捕らえて、財産を強制没収。

・いよいよ遷都開始。董卓は焦土戦術として洛陽の都市をことごとく燃やし尽くし、民衆を連れて長安へ向かった。兵士達は足の遅れる民衆を追い立て、それでも速くならないようなら斬り殺し、挙げ句婦女を陵辱したり食事を強奪したりする地獄の行軍となった。

・無茶な遷都で民心を失っている今が董卓攻撃のチャンス!と考える曹操。しかし肝心の盟主である袁紹が動かない。こうなりゃ俺様一人でやってやるぜ!と配下の兵を率いて出撃。が、応戦してきた呂布にボコボコにされる。

・一方、諸侯は荒廃した洛陽の火消しに大忙し。そんなさなか、孫堅は代々皇帝の象徴である宝・玉璽を発見。これがあれば皇帝を名乗れるぜ!ということでさっさと洛陽を引き上げようとする。

・翌日、袁紹のもとを訪れる孫堅。
孫堅「体調悪いんで国に帰りたいんスけど」
袁紹「またまたぁ! それより孫ちゃん玉璽見つけたんだって? わしに見せておくれヨ」
 なんと孫堅の軍中に間者がいて、玉璽のことを袁紹に密告していたのだった。しかし孫堅は「ぎ、玉璽なんかしらねーよ!」と言い張って江東へ逃亡。袁紹怒る!

・その後、ぼろぼろの曹操が帰還。袁紹は宴会を開いて彼を慰めたが、傷心の曹操は「てめーらが戦わねえから董卓逃がしたじゃねえかよ!」とブチ切れ。さすがにうなだれる諸侯。公孫瓚も袁紹に従っていては大事を遂げられぬと考え、劉備達を連れて揚州へ引き上げる。あれよあれよという間に連合軍は瓦解してしまった。

・その頃、漢王朝の一族にして荊州の主である劉表は、袁紹からの知らせで孫堅がを玉璽持ち去ったと聞き、その行く手を阻んだ。強引に突破をはかろうとする孫堅だったが……。

小言
呂布を倒し、董卓討伐の足がかりを得たのも束の間、それぞれの思惑がぶつかり合ってあっさり瓦解する連合軍。まあ平和だの民衆のためだのというのはみんな建前でしかないし、この結果も致し方なしか。諸侯同士の繋がりも複雑で、例えば孫堅軍の配下にも袁紹に玉璽のことを報告して褒美を貰おうと考える者がいたり、まさに他人を蹴落としてなんぼな、弱肉強食の世界なわけである。
中国史ファンならご存じだろうが、今回登場する玉璽とは代々皇帝の権威を象徴する印章のこと。実際のところは単なる祭祀の品物なんだけど、本作では「五色の光を放って井戸の底から輝いたり」「嵐の吹き荒れる湖に投げたら途端に風や波がしずまったり」と霊験あらたかなスーパーアイテムとしても描写されている。そういうわけで、孫堅をはじめ何人かの人物は「これがあれば皇帝になるで!」と争奪戦を繰り広げるわけである。

気になる英雄達
董卓…天はまだ彼を見放さない。なんだかんだ臣下も優秀な連中が多いので救われている。
李儒…厄除けを理由に超強引な遷都を提案。略奪殺戮なんのその。相変わらずのヒールぶり。まあ本人としてはどれだけ悪事をやっても「最後は董卓様の責任だし♪」みたいなノリなのかもしれない。
呂布…李儒の作戦もあって曹操を見事に返り討ち。
曹操…格好良く啖呵をきり単身董卓を追討したが、完膚無きまでに敗北。危うく死にかけた。第四回の時といいビッグマウスな男だ。まあ、諸侯に八つ当たりしたくなる気持ちはわかる。
曹洪…曹操の従兄弟。呂布にぼろ負けし戦意喪失した曹操を助け、共に逃げ延びる。
袁紹…ぐずぐずしてたらみんなに見放されちゃいました。しょんぼり。
孫堅…袁紹から離反。玉璽を手に入れたはいいが、そのせいでかえって窮地に陥ってしまう。
公孫瓚…これまた袁紹から離反。武力は強くないが、時勢を見極める見識はある。
劉表…荊州の主。本格的な活躍はまだまだこれから。
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