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2016_11
20
(Sun)19:45

三国志演義 第九回

第九回 それが倅の選択か……


・董卓とぶつかった人物は李儒だった。彼は董卓が怒っているわけを聞くと、その場で諫めにかかる。
「貂蝉は一介の女子、しかし呂布は董卓様の懐刀ではありませんか。ここは寛容な心を持ち、貂蝉を呂布に与えるべきですぞ」

・董卓は早速そのことを貂蝉に相談。途端に泣き崩れる貂蝉。
「わたくしはあなた様のものです。あいつに貰われるくらいならこの場で死にます!」
 剣で自害しようとする彼女を慌てて止める董卓。貂蝉はさらに言う。
「きっと李儒の差し金ですわね。あの男は呂布と仲良しですもの。それでこんなことを考え出したのです」
 泣きわめく貂蝉をどうにかなだめた董卓は、翌日李儒へそのことを話す。
董卓「呂布の罪は咎めぬが、貂蝉をやることは出来ぬ。お前から呂布にうまく話してくれ」
李儒「董卓様、女に惑わされてはなりませぬぞ」
董卓「うるさい! 貴様は自分の妻を人に譲ったり出来るのか。貂蝉のことは二度と口出しならぬぞ!」
 何かを悟ったように嘆息する李儒だった。
「我々は女の手によって滅ぼされるのか……」

・董卓は貂蝉を連れて帰宅することに。帰り際、貂蝉は見送りに出てきた呂布へ未練がましい表情をアピール。その演技にだまされ、すっかりブルーになる呂布。
 そんなところへやってきたのは王允。素知らぬ顔で尋ねる。
「いかがされました将軍? 何を落ち込んでおいでか」
「他でもない、そなたのくれた娘のことでござる。董卓様に奪われてしまったのだ」
 王允はしめしめとばかり、呂布を飲みに誘って話を詳しく聞いてやる。そしてとどめの一言。
「いやあ、女子を横取りするなど董卓様はまことにあくどい。天下の笑い物ですな。しかし将軍、もっと笑われるのはまんまと董卓に好き放題された我々の方ですぞ。私のような老いぼれはともかく、一世の英雄である将軍が辱められるのは酷いことですなぁ」
 聞くなり、激怒する呂布。
「うおおお! こうなればあの老いぼれを殺してくれる! 大の男が、いつまでも人の下になどついておれるかァ!」
 まさに単純。ちょろすぎる男、呂布。王允はその場で呂布を散々ほめちぎり、董卓殺害を促す。

・早速、董卓殺害計画が練られる。
1、天子が董卓に位を譲るから来てね、という餌で董卓を宮中へおびき出す。
2、あらかじめ潜ませていた兵士で奇襲をかけ、董卓をぶち殺す!

・計略の密使として、かつて呂布が丁建陽を裏切るのに一役買った李粛が董卓のもとへ向かう。帝位を譲る、という話に興味津々の董卓。
「そういえば昨日、わしの体に竜が近づいてくる夢を見たなぁ。あれは吉報の知らせだったかぁ」
 呑気なことを考え、部下と共に出立。道中、車の車輪が壊れたり暴風に襲われたり、吉凶ありありだったのだが、その度に李粛が適当な言葉を並べてごまかし、とうとう董卓は宮廷にたどりついた。

・百官に見守られ、宮殿に入る董卓。すると、武装した兵士達が突然襲いかかってきた。泡を食った董卓は必死に呂布を呼んだが、その呂布に背後から斬られ、あえなく命を落としたのだった。
 
・その後、董卓の家族や部下は軒並み殺害され、財産も没収された。呂布はどさくさに紛れて貂蝉をゲットする。王允をはじめ百官は董卓討伐を祝って宴会を開いたが、その中で蔡邕は一人涙にくれる。董卓は悪人に違いないが、それでも自分を厚遇してくれたことを思い、泣かずにはいられなかったのだった。逆賊のために泣く蔡邕を、王允は即刻処刑してしまう。何人かは彼の才能を惜しみ、また王允の苛烈なやり方を恨んだのだった。

・宮中の虐殺を生き延びた董卓の部下、李傕・郭汜・張済・樊稠らは、朝廷へ許しをこう手紙を送って突っぱねられる。そこで参謀役の賈詡の提案により、仲間を募って朝廷へ謀反を起こすことに。

・董卓一派の軍隊が向かってくるとの知らせが、朝廷に届く。迎え撃つ呂布はさすがに強く、賊どもをあっという間に蹴散らす。しかし、李傕の計略で呂布は山中に足止めされてしまい、その隙をついて張済・樊稠の軍が朝廷に押し寄せる。どうにか朝廷まで戻ってきた呂布はもはやこれまでと、王允に逃げるよう説得。しかし王允は聞き入れない。やむなく、呂布は部下を連れて袁術のもとへ身を寄せた。

・賊兵は街中で殺害略奪を繰り返した。宮中まで近づいた李傕らは王允を差し出すよう天子に要求。覚悟を決めて現れた王允は、賊達を罵り、ついに殺されてしまう。

・勢いにのった李傕達は天子の殺害をもくろむ。果たして!


小言
董卓の最期を描いたエピソード。彼の死で天下太平かと思いきや、さらに状況は悪化し都はまたしても火の海に。まだ話も序盤だというのに、宮中は血の雨が降りすぎである。董卓に厚遇されなかったため彼を裏切る李粛、逆に董卓の知遇に預かり、罪を恐れず泣いた蔡邕。脇役達の描かれ方が印象深い。ところで、董卓の死骸は街にさらされ、火をかけた後で人民に無茶苦茶に踏みつけられたりする。死人にも容赦ない中国人の描写は、いつ読んでも怖い。

気になる英雄達
董卓…息子の関係であった呂布に殺される。デブだったので死体はよく燃えたとのこと。宮中へ行く直前、九十になる母親と会話する場面は、後の最期を考えるとちょっと泣ける。
李儒…有能なだけに、董卓の最期も見抜いていた様子。それでも裏切らずに仕えるあたり、結構な忠義者。董卓殺害の時は病気療養中でその場にいなかった。その後捕らえられて斬首に。
呂布…王允の説得であっさり董卓を裏切ったり、相変わらずのDQNぶり。戦場では一騎当千の強さを見せるが、気に入らない部下は殺しまくるし、李傕達にすら「あいつは脳筋だからw」とバカにされる。役回りがすっかりギャグキャラになってきた。悲しい。
王允…計略で見事董卓を倒したが、董卓へ恨み骨髄だったためか、一族郎党や部下も容赦なく虐殺。そのために反感を買ってしまう。まぁ根は悪い人では無いんだろうけど。
貂蝉…今回の一件に関わる重要人物のはずが、後半は殆ど描写なし。
李粛…呂布が丁原を裏切る時に一仕事こなしたが、その後董卓から目をかけて貰えず、密かに恨んでいた。そこで今回董卓暗殺の計略に手を貸したというわけ。呂布と共に賊を討伐中、その無能ぶりを咎められて呂布に斬られる。
李傕・郭汜・張済・樊稠…董卓配下の武将達。人民をそそのかして賊軍を作り上げ、あろうことか朝廷軍を打ち破ってしまう。
賈詡…董卓配下の政治家。李傕らの参謀としてひょっこり登場。本格的な活躍はこれから。
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