第十三回 呂布将軍には友達がいない


・曹操にボコボコにされながらも、懲りずに再戦を挑もうとする呂布。陳宮の説得で、ひとまず袁紹のもとへ身を寄せることに。が、袁紹は兵を差し向けてきた。呂布はやむなしと、徐州の劉備へ助けを求める。

・こちら劉備。先日呂布が曹操の領地へ攻め込んだことを感謝していたので、彼を歓迎する。が、張飛と関羽は渋い顔。特に張飛は呂布を敵視して何度も挑発する。俺嫌われてるんだな、と思った呂布は徐州を離れようとするが、劉備の説得で留まることに。

・さて、朝廷の大臣達は、我が物顔で振る舞う李傕と郭汜のコンビを何とかしてぶっ潰そうと策謀。計画は以下である!
1、嫉妬深い郭汜の妻を利用して、李傕と郭汜を仲たがいさせる。
2、二人が争って消耗したところへ、最近活躍している曹操を呼び、逆賊どもをぶち殺させる!

・さっそく、朝廷の大尉楊彪が、郭汜の夫人に悪口を吹き込む。
「おたくのダンナさぁ、李傕殿の屋敷に出入りして、あっちの奥さんとあんなことやこんなことやってるらしいっすよぉ」
 夫人はもちろん激怒。郭汜が李傕の家へ遊びに行こうとすると、口を酸っぱくして引き留める。が、相手が言うことを聞かないので、夫人は李傕が届けてきた料理に毒を仕込んで(やり過ぎだろ…)、夫の前で犬に食わせた。犬が毒で死ぬと、李傕が毒殺を企んだのだと主張。郭汜はそれまで李傕と仲良しだったのだが、この一件を機に彼を敵視する。

・両者の関係は日に日に悪化し、とうとう長安で戦争を繰り広げる始末。五十日も戦ったが勝敗はつかず、街は死屍累々、あっちこっち焼け野原でまさに地獄そのもの。

・さすがに大変なことになったと、大臣達は協議して二人を和睦させようとはかる。紆余曲折あったが、どうにか和睦に成功した。

・帝はかつての都である洛陽に戻りたがり、臣下を連れて長安を抜け出した。李傕と郭汜は、帝が洛陽で地盤をかためたら、自分達を逆賊として討伐するかもしれないと考える。すぐに軍勢を送って帝を阻もうとしたが、徐晃・董承といった勇将の活躍で、帝は無事に長安を脱出した。

・途中の弘農で、帝の一行は李傕と郭汜から追撃を受ける。さすがに本腰をあげた二人の軍勢は強く、帝の軍勢は惨敗する。長安脱出の際、帝が味方に引き入れた李楽の軍も、情勢が悪いと見るなり李傕達のもとへ走ってしまった。もはや頼れる者も殆どいない状態で、帝は洛陽への道を行くのだった。

次回を待て!

小言
再び長安の内乱について語られる。ここらへんは殆ど史実を下敷きにしているのだが、そのためにかえって創作要素が少なく、あまり面白みが無かったりする。歴史の流れを語るうえで、今回の長安内乱を外すことは出来ないのだけれど、やっぱり読んでいて退屈に感じてしまうのはマイナスか。三国志演義は荒唐無稽な通俗小説が多い当時においてかなり史実重視な作品なのだが、実はそれが足を引っ張って今回のように物語の面白さを削いでいる部分が割と見受けられる。
前にも書いたが、長安の荒廃ぶりはいくら何でも酷くないか。こんなところとても住めないよぉ。

気になる英雄たち
呂布…曹操によってフルボッコ。諸方へ助けを求めるが、ここへきて早速裏切りのツケ払いをさせられている。
陳宮…苦労人街道まっしぐら。
劉備…はいはい、いい人いい人。
張飛・関羽…どう考えても呂布への反応はこの二人の方がまともなんだよなぁ。通俗小説の典型的な善人主人公である劉備が活躍するには、二人のように読者の気持ちを代弁するキャラがいてくれないと困る。
献帝…時勢にまったく味方して貰えない不幸な天子。まあこんな世紀末な長安にいたくない気持ちはわかる。
楊彪…帝に曹操を利用して李傕と郭汜を除くことを提案。よく考えたら今回の騒ぎの元凶か。
李傕…些細な理由から郭汜と仲たがいし、長安で大戦争。でも何だかんだで仲直り、周りはたまったもんじゃないけれど。臣下が心配するほどの呪術マニアであることが言及されてる。
郭汜…李傕との仲良しぶりが可愛いが、奥さんの疑惑のせいで喧嘩になってしまう。
徐晃・董承…帝の長安脱出を助ける。
李楽…もと山賊。帝の呼び出しで官位目当てに参戦。が、所詮山賊は山賊だった。

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