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2017_10
18
(Wed)00:11

三国志演義 第二十二回

第二十二回 頭痛にネガキャン文書


・陳登の進言した曹操への対抗法とは、袁紹と同盟を結ぶことだった。しかし劉備は、もともと袁紹とは親しくもないし、先日弟を殺ったばっかりじゃん…と及び腰。さらに陳登が続ける。
「当地には袁紹と三代にわたって昵懇にされている鄭玄先生がおります。あの方にご協力を仰げば、袁紹jも我々の側につくでしょう」
 劉備は早速鄭玄に手紙を書いてくれるよう依頼。相手は快く引き受けてくれた。

・やがて、鄭玄の手紙は袁紹のもとへ。何分恩人の依頼なので断ることも出来ない。臣下と協議したうえ、皇室を救うという名目で、曹操討伐を決意。三十万もの軍勢を用意し、曹操へのネガティブキャンペーンを各地で展開する。

・曹操は頭痛にさいなまれ寝床を起き上がれない状態だった。そんなところへ、彼の悪口満載のビラが届けられる。一目それを見た曹操はたちまち復活。対袁紹の戦略を練る。孔融は和睦を主張するが、荀彧に退けられた。

・曹操は先手として劉岱・王忠に二十万の軍を与え、袁紹・劉備連合軍のもとに差し向ける。が、両軍は陣の防備をかためてにらみ合いをするばかり。戦況は膠着した。

・劉備は敵陣の様子を探るべく、関羽を向かわせた。その期待に背かず、見事王忠を生け捕ってきた関羽。張飛は、それならば自分が劉岱を捕まえると主張。劉備と関羽は弟の短気を心配したが、あにはからんや張飛は見事な頭脳プレーを展開。部下をわざと虐待して敵のもとへ送り込み、こちらの戦略を教えて油断させる。その不意をついて襲撃をかけ、見事劉岱を捕らえた。

・劉備は捕虜になった王・劉を手厚くもてなし、曹操の説得を求める。
「丞相とは少々の誤解が生じているだけで、もともと争うつもりなどありません。お二方には、どうぞそのことを説明していただきたい」
劉備の話に納得した二人は、軍を返されたうえで曹操のもとへ帰還した。が、曹操はそんな二人を見て激怒。
「この恥さらしどもめ! 生かしておいても役にたたぬわ!」

どうなる!

小言
曹操vs袁紹の幕開け。群雄が次々に倒れていく中、実力者である両者がぶつかるのは時間の問題だった。今回注目すべきは、やはり陳琳による曹操の批判文「為袁紹檄豫州」だろうか。何といっても曹操は天子を擁しているので、彼を倒すにはその正当性を証明しなければならない。そんなわけで陳琳は漢王朝の興りにまで遡って曹操の一族を罵倒する。中には言いすぎな部分もあるけれど、戦時中だし徹底的なネガキャンに走るのも自然なことか。

気になる英雄達
袁紹…河北屈指の実力者であるが、早くも優柔不断ぶりを見せている。
田豊・審配・沮授・郭図・許攸・荀諶…袁紹配下。一人一人は優秀だが、お互いのチームワークは良くない。
陳琳…袁紹に仕える書記。曹操への批判文を書くが、このために病に伏せっていた相手を元気にしてしまう。ありゃまあ。ちなみにこの批判文は「文選」にも収録されているほどの名文。
劉備…袁紹と同盟を結ぶ。本人はあまり乗り気ではなかったが、戦力も少ないのでやむなしといったところ。
陳登…劉備に鄭玄を推挙するなど、軍師役として活躍。
関羽…王忠を手際よく生け捕る。それにしても劉備ともども張飛ディスが酷くないか。
張飛…珍しく頭脳戦を展開。やればできる弟。かしこさ が 10 あがった!
曹操…酷い頭痛に悩まされていた。今回だけの唐突な病気かと思いきや、今後のストーリーでも結構重要な設定だったりする。
荀彧…曹操の優秀なブレーン。袁紹討伐を積極的に主張。しかしいくら何でも袁紹側をバカにしすぎだと思う。
孔融…北海の太守。曹操のもとへ参じて袁紹との和睦を訴えるが、ことごとく退けられる。荀彧とまったく意見が正反対なのが面白い。
王忠・劉岱…曹操配下。が、殆ど捨て駒扱い。
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