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三国志演義 第二十八回 |
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| 第二十八回 涙の…再開ッ…!
・部下の秦琪を殺された夏候惇は「関羽をコロス!」と息巻いていたが、前後してやってきた使者や張遼の説得で、仕方なく見逃すことに。
・関羽一行は劉備を探しに向かう途中、黄巾賊出身の周倉を味方に加えた。さらに数日後、とある古城に張飛が滞在していることを知る。再会を喜ぶ関羽だったが、一方の張飛は血相を変えて今にも飛び掛からんばかり。 張飛「この裏切り者! 曹操へ鞍替えしたくせに、俺様へ何の用だ!」 関羽や劉備の夫人達が事情を説明しても、まるで耳を貸さない張飛。そんなところへ曹操の軍勢がやってきたので、張飛はいよいよ怒り心頭。 張飛「ほら見やがれ! やっぱりお前は曹操に寝返ったんだ!」 関羽「待て、弟よ。こうなれば身の証として、奴らの大将の首を持ってこよう」 曹操軍の大将は蔡陽だった。甥である秦琪の仇討ちにやってきたのだ。が、関羽に叶うはずも無く、一刀で首チョンパされてしまう。張飛はようやく疑念を解いた。またその後、徐州陥落以来行方知れずだった麋竺・麋芳も古城へはせ参じた。皆は再会を喜び祝宴を開くのだった。
・後日、孫乾は関羽の命を受けて、劉備のもとへ向かった。弟達と合流するため、劉備は孫乾・簡雍と共に、袁紹のもとを穏便に離れる計画を練った。その内容は以下である! 1、荊州の劉表を味方につけるという口実で、袁紹のもとを離れる。 2、そのまま隙を見て弟達のもとへGO!
・早速、劉備は袁紹へそのことを話す。袁紹は劉備の計略に全く気が付かない。 袁紹「そういえば関羽がこっちに来てるって話聞いたけど、あいつ顔良と文醜を殺したし、やっぱ処刑しようかと思ってんだよね~」 劉備「何を言います袁紹殿。顔良・文醜など鹿同然、我が弟は虎ですぞ。鹿の代わりに虎を得れば、マイナスどころか大いにプラスでございましょう」 袁紹「それもそうじゃな。わっはっは!」 呑気な雑談を交えつつ、首尾よく相手を説得した劉備は、無事城を出た。
・関羽は関定という人物の屋敷で劉備一行の到着を待っていた。劉備との再会が済むと、関定の頼みで次男の関平と親子の契りを交わす。そんなところへ、周倉と部下が負傷して帰ってきた。聞けば一人の若武者にやられたという。劉備が確かめに向かうと、その若武者は他でもない趙雲なのだった。劉備は改めて彼を配下に迎える。その後、張飛達とも合流。再びフルメンバーとなった劉備軍は、再起の準備に取り掛かる。
・その頃…劉備が帰ってこないことに袁紹は怒っていた。しかし、当面の大敵は曹操。袁紹は側近の郭図の意見を受け入れ、江東の孫策と手を結ぶことにした。
果たして!
小言 桃園兄妹再会編。各地に散っていた仲間も戻ってきたほか、周倉や関平といった新しい顔ぶれも登場(どさくさ紛れに死んで仲間になり損ねた裴元紹が悲しすぎるけど)するなど、なかなかにアツい展開。まあ、それ以外はあんまり見どころが無い。何かにつけて各方面からバカにされる袁紹が哀れ。最初の威厳はどこへ行ってしまったのやら。
気になる英雄達 関羽…武の神様らしく、そのご威光で周倉らを改心させる。そんな彼でも弟の疑いを晴らすのは一苦労。 張飛…兄貴をウラギリモノガー!と罵り、あわや争いに。同じようなことを後の回でも繰り返す。 劉備…袁紹を手軽く説得し、悠々と彼のもとを去る。さりげなく顔良達をディスるくだりも超クール。 孫乾・簡雍・麋竺・麋芳…劉備配下。今回めでたく全員集合。 周倉…劉備軍ニューフェイス。黄巾賊出身。が、出てきたばかりで趙雲にボコられる。民間伝承では、化け物じみた足の速さを誇るキャラとして有名。現代人からしたらただのギャグだけど。 裴元紹…元黄巾賊。周倉の仲間にして馬マニア。最初は関羽の赤兎馬を狙うが、改心して彼の味方に。が、次いで通りかかった趙雲の馬を奪おうとして一撃で殺される。周倉…趙雲と仲良くやれてるんだろうか? 趙雲…公孫瓚のもとを離れてから袁紹にスカウトされていたが、それを蹴って劉備を探していた。今回、ようやく念願かないその傘下に。 関平…関羽が泊まっていた屋敷の主人・関定の次男。長男の関寧は学問をおさめている。劉備の仲介で、関羽と義理の親子になった。 夏侯惇…部下を殺され仇討ちにやってくる。情誼に厚いホワイト上司。 張遼…同僚の夏侯惇を説得。ついでに関羽を丸め込もうとするが、うまくいかなかった。 蔡陽…曹操から汝南攻めを命じられていたが、通りがかりで関羽を発見し、私怨のため襲撃。結果は御覧の通り。それにしても、秦琪ってそんなに愛されてるキャラだったんだなぁ。 顔良・文醜…死人に口なしとばかり、劉備にコケにされる。それに対し何のフォローもしない袁紹。そりゃあ人望も無くなりますわ。 袁紹…劉備をコロス!→いや先に曹操を→では仲間を集めよう! これってどこぞの呂布とまったくおんなじ流れなんですけど。いやあ、先が見えるなあ。 郭図…袁紹軍参謀。リストラされずに残留しているが、何分主君が主君なので苦労している。
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Author:春秋梅菊
春秋梅菊と申します。 中国のあらゆる時代を舞台に、オールジャンルで小説創作をしています。 中国小説が好き、という方は是非お立ち寄りください。
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