三国志演義 第四十二回
第四十二回 俺 が 張 飛 だ!
・趙雲はかろうじて戦場を突破し、長坂橋にいた張飛と合流。張飛は疲弊した彼を先に行かせ、自らは敵を防ぐため橋にとどまる。
・趙雲は劉備一行と再会し、糜夫人の最期を語り、阿斗を手渡す。劉備は赤子を受け取るやいなや、その場にポイ。
「クソガキめが! お前のせいで大事な大将を失うところだったではないか!」
感激する趙雲だった。
・一方の張飛。次々と曹操の軍勢が集結する中、たった一人で橋の前に立ちはだかる。
「俺は燕人張飛! 勝負する奴は誰でもいいからかかってこい!」
その威勢におされ、誰一人手出しができない。不意に、曹操のそばにいた夏侯傑がビビって落馬したのを皮切りに、曹操軍はそろって逃げ出してしまうのだった。
・張飛は橋を落として撤退する。が、劉備はその行動を咎めた。
「もし橋をそのままにしておけば、曹操は伏兵を警戒して追ってこなかったはず。橋が落ちたのを見れば、向こうも我々が追っ手を恐れていることに気づくだろう」
その言葉通り、曹操の大軍が再び迫ってきた。眼前には大江が広がり、進むのも容易ではない。そこへ、江夏の劉琦から軍勢を借り受けた関羽がやってきた。奇襲を警戒した曹操は、やむなく軍を引き下げる。ようやく、劉備達は落ち着くことができたのだった。
・曹操は劉備を倒すため、呉の協力を要請することにした。さらに孫権をビビらせるべく八十三万の軍を組織。どうせばれないだろうと思ったのか、外には「百万の大軍じゃ!」と宣伝。
・これに対し、孫権と劉備の陣営は各々次の動きを協議。諸葛亮は孫権と組んで曹操を討つべく、単身呉へと交渉に臨むのであった。
どうなる!
小言
劉備の逃避行・後編。たった一人で曹操を撤退させてしまった張飛の大活躍が見物。これまた前回の趙雲と並ぶ名シーンではないかと思う。
先の回で二度も諸葛亮にしてやられたためか、圧倒的な兵力差があったにも関わらず、曹操側は進軍がはかどらない。長坂橋にせよ、その後の関羽の登場にせよ、何でもかんでも諸葛亮の計略ではないかと疑ってしまう。一見、武将達の活躍を描いているかと思いきや、その裏には常に「孔明は凄い」というメッセージがあるわけである。
気になる英雄達
張飛…我らが猛将軍。かっこいいね!
趙雲…満身創痍になりながらも敵陣を突破。無事に阿斗を主人のもとへ届けた。今回の活躍は四方にも轟いたようで、度々他の人物からも賞賛の言葉が聞かれる。
劉備…阿斗ポイポイ。
諸葛亮…我らがスーパー軍師。グッドタイミングで関羽を差し向け、劉備達の危機を救った。
阿斗…ここで劉備に投げ捨てられたのが、後になっておバカ君主になってしまった原因だとか何とか。
関羽…追いつめられた劉備軍の窮地にかけつける。おいしいところを持って行った。
曹操…張飛にビビって一度は撤退。以前に、関羽から張飛の凄さを(割と誇張気味に)聞いていたのが原因か。しかし、すぐに体勢を立て直して追撃。
張遼・許褚…張飛におびえる主人を説得。実際、戦場でも直接手を交えているし、他の連中よりは張飛の実像も理解していたことだろう。
魯粛…ラストで登場。諸葛亮を呉へ案内する。
・趙雲はかろうじて戦場を突破し、長坂橋にいた張飛と合流。張飛は疲弊した彼を先に行かせ、自らは敵を防ぐため橋にとどまる。
・趙雲は劉備一行と再会し、糜夫人の最期を語り、阿斗を手渡す。劉備は赤子を受け取るやいなや、その場にポイ。
「クソガキめが! お前のせいで大事な大将を失うところだったではないか!」
感激する趙雲だった。
・一方の張飛。次々と曹操の軍勢が集結する中、たった一人で橋の前に立ちはだかる。
「俺は燕人張飛! 勝負する奴は誰でもいいからかかってこい!」
その威勢におされ、誰一人手出しができない。不意に、曹操のそばにいた夏侯傑がビビって落馬したのを皮切りに、曹操軍はそろって逃げ出してしまうのだった。
・張飛は橋を落として撤退する。が、劉備はその行動を咎めた。
「もし橋をそのままにしておけば、曹操は伏兵を警戒して追ってこなかったはず。橋が落ちたのを見れば、向こうも我々が追っ手を恐れていることに気づくだろう」
その言葉通り、曹操の大軍が再び迫ってきた。眼前には大江が広がり、進むのも容易ではない。そこへ、江夏の劉琦から軍勢を借り受けた関羽がやってきた。奇襲を警戒した曹操は、やむなく軍を引き下げる。ようやく、劉備達は落ち着くことができたのだった。
・曹操は劉備を倒すため、呉の協力を要請することにした。さらに孫権をビビらせるべく八十三万の軍を組織。どうせばれないだろうと思ったのか、外には「百万の大軍じゃ!」と宣伝。
・これに対し、孫権と劉備の陣営は各々次の動きを協議。諸葛亮は孫権と組んで曹操を討つべく、単身呉へと交渉に臨むのであった。
どうなる!
小言
劉備の逃避行・後編。たった一人で曹操を撤退させてしまった張飛の大活躍が見物。これまた前回の趙雲と並ぶ名シーンではないかと思う。
先の回で二度も諸葛亮にしてやられたためか、圧倒的な兵力差があったにも関わらず、曹操側は進軍がはかどらない。長坂橋にせよ、その後の関羽の登場にせよ、何でもかんでも諸葛亮の計略ではないかと疑ってしまう。一見、武将達の活躍を描いているかと思いきや、その裏には常に「孔明は凄い」というメッセージがあるわけである。
気になる英雄達
張飛…我らが猛将軍。かっこいいね!
趙雲…満身創痍になりながらも敵陣を突破。無事に阿斗を主人のもとへ届けた。今回の活躍は四方にも轟いたようで、度々他の人物からも賞賛の言葉が聞かれる。
劉備…阿斗ポイポイ。
諸葛亮…我らがスーパー軍師。グッドタイミングで関羽を差し向け、劉備達の危機を救った。
阿斗…ここで劉備に投げ捨てられたのが、後になっておバカ君主になってしまった原因だとか何とか。
関羽…追いつめられた劉備軍の窮地にかけつける。おいしいところを持って行った。
曹操…張飛にビビって一度は撤退。以前に、関羽から張飛の凄さを(割と誇張気味に)聞いていたのが原因か。しかし、すぐに体勢を立て直して追撃。
張遼・許褚…張飛におびえる主人を説得。実際、戦場でも直接手を交えているし、他の連中よりは張飛の実像も理解していたことだろう。
魯粛…ラストで登場。諸葛亮を呉へ案内する。
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