2014_01
27
(Mon)11:09

紅楼夢 第二回

第二回 噂の賈家



・夫が出家しちゃって、士隠の妻は寂しく暮らしてます。

・ある日のこと、科挙試験に合格して府知事になった賈雨村が戻ってきた。威風堂々。

・が、実力はあってもお勤めの態度が悪かったので、周囲に煙たがられた雨村君はあえなく罷免

・でもまあいっか。余った金でニート暮らし。各地をのんびり旅行。

・揚州に林如海という男がいた。如海は可愛い一人娘の黛玉が聡明なので、何を思ったのか男と同じ教育をしてやろうと決意。家庭教師を募集!

・そこへやってきた雨村。林如海は彼の見識を知るなり即刻採用。家庭教師といっても生徒は女の子。如海さん何考えてんだろーなーとか思いつつ、テキトーに勉強を教える雨村。

・一年経った時、如海の奥さんが病に倒れる。葬式で金はかかるわ人ではいるわでてんやわんや。

・めんどーなことになったなー、家庭教師の仕事もクビかあ。

・ぶらついていたら、骨董屋の令子興に会う。都のスーパー金持ち、賈家の話をしているうちに、林如海の奥さんがその賈家の御嬢さんだったことを知った。

・子興と別れた矢先、背後から何者かの声が。「あんた雨村さん?」。はたしてその正体はッ!

次回に続く

小言
第一回に続いて、今回もクドイほど説明的な話が続く。上の物語紹介では雨村の遍歴が主になっているが、実際は令子興の口から語られる賈家の内情の方が話の中心。富豪の賈家が実は没落寸前だったりと、後に続く伏線もしっかり張られている。が、物語は殆ど進まない。初見殺しもいいところである。
ちなみに上でも書いたように学問は当時男性だけのものだった。家庭内の奥で働く女性にとって、学問など不要というのが一般認識だったのだ。今回の林如海のように父親が本腰入れて教育を施すケースは非常にレアである(もっと言ってしまえば、当時の中国は農村社会なので、男ですら学問をやっている人間は多くない。大半の農民は字すら読めない有様である)。
なんでヒロインが学問出来る設定になっているのかというと、中国古典恋愛小説における必然要素だから。そもそも当時の男性で本を読める人間など文人層に限られている。恋愛小説で妄想にふけるとしたら、そこには自分の理想をぶち込んだ女性を登場させたくなるのが男心というもの。そんなわけだから、才子佳人ジャンルをはじめとする中国の恋愛小説では、ヒロインに下記の様子が必ず含まれている。
1、容姿端麗 2、家柄良し 3、学問を会得している
最初二つはまあいいとして、3は教養のある文人層ならではのこだわりである。なので恋愛系の中国古典小説に登場するヒロインは、決まって宰相や大文人の娘だったり、人気者の妓女(商売柄文人を相手にするので、接待として学問を身に着けていることが多い)だったりする。林黛玉をはじめとするヒロインたちが軒並み学問に通じているのも、そうした事情を踏まえてのことなのである。

気になる人物達
賈雨村…科挙試験に見事合格。サラリと書かれているがこれって滅茶苦茶凄いことである。
林如海…揚州の知事。妻は既に故人で、男児もいない。そんなわけで娘を溺愛していた。かわいいパパ。
林黛玉…紅楼夢メインヒロイン。父の愛を受けてすくすく成長中。これから待ち受ける過酷な運命をまだ知らない。

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