第五回 ネタバレの夢



・林黛玉は嫉妬の炎をもやした! だが、薛宝釵は気がつかなかった!

・宝玉は普段どの女の子へも平等に接しているが、そのせいで林黛玉はむかむかしている。

・ある日寧国邸にお出かけした宝玉は、憧れのお姉さま秦可卿の部屋でお昼寝することに。やっほい。

・夢の中で宝玉は仙境に来ちゃいました。案内人は警幻仙姑様。

・仙女たちが何やら歌で迎えてくれたが、その意味が宝玉はさっぱり呑み込めない。十二人の女の子達の運命をうたったものらしいが…。

・そうこうしているうちに警幻から説教をくらう宝玉。どういうこっちゃ?

・成り行きで警幻仙姑から可卿という娘を妻に貰った宝玉。雲雨の情のやり方を教えてもらう!

・二人で楽しく過ごしていた矢先、宝玉君は奈落の底へ落下。夢は醒めた!


用語解説
栄国邸・寧国邸…賈家は栄国公、寧国公の二人によって盛り立てられた家で、現在も二つの家に分かれて繁栄している。物語の序盤は寧国邸、中盤以降は栄国邸が中心になって話が進む。
金陵十二釵…紅楼夢のヒロインたちの総称。林黛玉、薛宝釵、史湘雲、王煕鳳、秦可卿、賈元春、賈迎春、賈探春、賈惜春、妙玉、巧姐、李紈の十二人。第五回の紅楼夢十二曲では、彼女達の暗い末路がうたわれている。
賈・史・薛・王…物語の中心になる四家で親戚同士。

小言
冒頭で少し話が動いたかと思ったら、仙境のお話でまたストップがかかる。相変わらずの歯切れの悪さ。
初見ではなんのこっちゃな紅楼夢全十二曲は、物語の花形である金陵十二釵達の運命を端的に歌ったもの。つまり完全なネタバレである。まぁ一回目に読む時は長ったらしいだけなので、読み飛ばしても全く問題ない。
紅楼夢は完成を迎える前に作者が無くなり、全百二十回中八十回以降は続作者の手によるものなので、この第五回でのネタバレが完全に再現されていない部分もある。また作者自身、途中で何度も作品に改編を加えているため、紅楼夢十二曲が本当に正しく金陵十二釵の末路を表しているかどうか判断するのは難しい。まあこのあたりをまともに考察しようとするとブログ記事三回分は費やすことになるので、今回は割愛。興味ある方は腐るほど存在する研究書に触れてみてくださいませ(原語だけど)。

気になる人物達
賈宝玉…主人公。屋敷に住まう姉妹から侍女達まで、あらゆる女の子と遊ぶ(変な意味では無いぞよ)のが大好き。
林黛玉…ヒロインその一。序盤は性格の悪さが際立つ。
薛宝釵…ヒロインその二。いい子。
警幻仙姑…仙境の仙女様。賈家の祖先達のお願いで、遊びほうけている宝玉にこの世の情の真実を教えようとする。って小さい子供にはちょっと話が難しすぎやしませんかねえ?
可卿…宝玉が夢の中でお嫁さんとして貰った子。幼名を兼美という。夢の出来事とはいえ、宝玉の初のお相手。その名前から、研究者によっていろんな考察がされている。

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