第二十四回 賈芸君の就職大作戦!


・部屋へ戻ってきた賈宝玉のもとへ、史太君の侍女・鴛鴦がやってくる。お姉さんの素敵な容姿を見た宝玉、
「でへへ、おねえちゃん。君の口紅を食べさせてくれよう」
と鴛鴦にキスをしようとする。おいコラ。

・支度を済ませて賈赦のお見舞いへ向かう途中、一人の若者が宝玉へ声をかけてきた。それは賈家一族の若者、芸君だった。賈璉に紹介されて、やっと芸のことを思い出す宝玉。その颯爽とした姿を見て好感を覚える。

・賈芸は賈璉に頼み込んで何とか仕事を貰おうとするが、失敗。
続いて母方の叔父、卜世仁にもお仕事をねだるが、失敗。

・叔父に突っ返された芸は、酔金剛のあだ名をもつやくざ者、倪二に出会い、お金を貸して貰う。

・芸君、さっそくその銀で贈り物を買い、王熙鳳へ送る。熙鳳のご機嫌な様子に脈有りと思ったが、結局その場ではお仕事を貰えず。芸君三連敗

・続いてすがるような気持ちで宝玉のもとを訪ねる芸。生憎彼は不在。折しも、一人の侍女見習いにばったり出会う。結構かわいかったが、宝玉の部屋の人間なので軽々しく口もきけない。

・翌日、熙鳳と道ではち合わせた芸。なんと庭園の植木の仕事をまわしてもらえることに! ついに就職だ!

・一方宝玉、侍女達が全員出払ってしまい、お茶を飲みたくても出してくれる人間がいない。仕方なく自分で注ごうとしたところへ、見慣れぬ侍女が入ってくる。その名も小紅。

・二人でしゃべっていたところへ、宝玉の侍女である秋紋と碧痕が戻ってくる。小紅はまだ見習いで、本来は若様のお世話どころかお部屋に入る資格すら無い。秋紋達は小紅が規則を破ったことにブチ切れ。
「おうおうお前、見習いの癖にいい度胸だなァ。人のいない隙に若様のご機嫌取りってか?」
「お前のブサイクなツラで若様にお茶なんか出せんのかァ! 鏡で自分の顔よく見とけや!」

・コワイ先輩たちにいびられ、涙目の小紅は部屋で横になる。すると外から声が。昨日訪ねてきた芸という若者がハンカチを拾ってくれたのだった(芸君が出会った可愛い侍女は彼女だったのです)。彼に手招きされて部屋を出た小紅は…。

待て次回

小言
賈一族の若者、芸君が主役の回。ひとくちに賈家といっても大勢の人間がおり、芸君のように生活が不自由な者もいる。今回はそんな彼が念願のお仕事を手に入れるまでのお話。
そんな芸君が就職の手段として使ったのが賄賂。今も昔も変わらない、中国式のやり方。
後半では侍女見習いの小紅が登場。ひとくちに侍女といっても細かな階級があり、彼女は一番下っ端。襲人や秋紋のようなエリートはお部屋付きとして若様のお世話をしているが、小紅の場合は外で庭仕事など、もっぱら肉体労働をやらされている。今回はそんな彼女がのし上がろうと頑張るお話でもある。

気になる人物達
王熙鳳…彼女の地位がいかに絶大なものかよくわかる。
賈芸…一族の若者。見た目もよく口達者。紅楼夢では珍しいまともな男。賈蘭、賈蓉と同じ草冠の世代なので、宝玉は叔父にあたる。作者の変わった後四十回では、がっかりな性格に改変されている。
林紅玉…栄国邸の執事、林之孝の娘。しかし名前の「玉」の字が主の宝玉と被るのはよくないとして、作中ではもっぱら小紅と呼ばれる。侍女見習いとして宝玉の部屋に配属される。野心的な性格で、日々のし上がろうと妄想をつのらせている。まあフツーの女の子。宝玉と芸の様子を見る限り、顔は普通よりちょいマシ。
鴛鴦…史太君の侍女。まともな出番は今後のお楽しみ。
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