サークル「龍の髭」は古代から現代まで、中国のあらゆる時代を扱って小説創作をしています。
今年は例年よりも参加イベントが多くなったので、おおまかな予定を告知しておきます。

8月13日 コミックマーケット92 ブース「S 08a」 
…初出店です。周囲の色んな方に是非参加したほうがいいよ、と勧められたのでこのたび応募してみました。無事当選ということで参加です。
8月20日 コミティア121 
…毎年恒例になっている夏のコミティア。文フリに比べると圧倒的に売れない(笑)
9月18日 第五回文学フリマ大阪
…毎年恒例(ry)。今回は抽選激戦だったようですが、無事にブース獲得出来ました。ほっ。
10月28日 第6回テキストレボリューションズ
…以前から出ようと思っていたのですが、なかなかスケジュールが合わず、今回ようやく参戦です。

イベントごとの詳しい報告はまた後日に。よろしくお願いします~。
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第十四回 禁酒は明日から! 今日は飲む!
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第二十四回文学フリマ東京、無事終了しました。参加者の皆様大変お疲れ様でした。拙サークルへお越しくださった方々にもお礼申し上げます。
以下、簡潔にレポートさせていただきます。

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第十三回 呂布将軍には友達がいない
... 続きを読む
来週開催の第二十四回文学フリマ東京について、改めて告知します。

二十四回予告


当日持ち込み予定
新刊
「中国古典妓女列伝」
試し読み・詳細は下記リンクへどうぞ。
試し読みページ
「中国短編小説集 六」
誠に申し訳ありません。入稿間に合いませんでした…。次回イベントで刊行予定。

既刊
「碧空尽 中国短編小説集 三」
「黄金桂 中国短編小説集 四」
「満点星 中国短編小説集 五」
「毒の香」
「中国古典侍女列伝」
「中国古典小説便覧」
こちらについては下記リンクをどうぞ。
作品一覧

では皆さま、当日ブースでお会いしましょう!




5月7日開催の第二十四回文学フリマ東京にて刊行の新刊「中国古典妓女列伝」の試し読みをアップしました。
ご参考にどうぞ。画像化しているので若干見づらい部分がありますがご了承ください。

タイトル:中国古典妓女列伝
サイズ:A5・100頁
頒布価格:¥1,000-
ブース:ウー8 「龍の髭」


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今日になって唐突に知りました。
小説投稿サイトノベルジム閉鎖。ってもう三ヶ月も前だよ! 気づくの遅すぎ!
確かこのサイトが出来たのって数年前くらいで、文学フリマとコラボしていたような気が…。オリジナルの小説賞とかプロによる評価機能とか面白い試みをやっていたサイトだったのですが、いまいち人が集まらなかったのでしょうか。まあ、自分も作品投稿してたけど見向きもされなかったしな…。
よく考えたら、自分も小説書き始めてはや十年以上。結構色んなサイトが潰れてるのを見てきてるんですよねえ。昔はよくTOTAL CREATORS に投稿してたなあ。
幸い、ノベルジム投稿作品のバックアップはとってありました。よくやった俺。小説家になろうへ投稿しておいたので、お暇な方は是非ご一読を。
タイトルは「後宮血花伝」。中華風の武侠小説です。
下記のリンクからどーぞ。
http://mypage.syosetu.com/41315/



五月七日開催の「第二十四回文学フリマ東京」の参加をお知らせします!
中国好きな方もそうでない方も是非お越しください。

二十四回予告

新刊①
新装版「中国短編小説集 一」
毎度お馴染み、中国短編小説集がリニューアル。六篇収録。漢から文化大革命期まで、中国の色んな時代を描いた短編集です!
収録作品一覧
「仕えるべき人」…漢代。大将軍・衛青とその甥、霍去病の物語。
「王朝の後継者」…五代十国期。唐を滅ぼした朱全忠は悪夢に悩まされていた。そこに現れたのは聶隠娘と名乗る剣仙で…。
「小さい煩妹」…元代。家族からも村人からも疎まれている小さな娘、煩妹。そんなある日、彼女の村を蒙古人が襲撃してきて…。再録作品。
「手に入れられないもの」…明代。科挙受験のため上京した二人の若者。試験をきっかけに、彼らは全く別の運命をたどりだす。
「口琴(ハーモニカ)」 …中華民国期。漢口では日増しに抗日運動が叫ばれていく。主人公の丁安遠は、隣家から聞こえるハーモニカの音色に好奇心を持っていたが…。再録作品。
「壇上の悪意」 …文化大革命期。文革の波が押し寄せ、虐げられる知識人達と、階級闘争を繰り広げる醜い人々のお話。再録作品。
80P・頒布価格¥500‐

新刊②
「中国古典妓女列伝」
前作「中国古典侍女列伝」に引き続き、今回は中国妓女の文化習俗や、古典文学の有名な妓女をご紹介! あなたもきっと中国古典が読みたくなるハズ!
100P・頒布価格¥1000‐
販促用_web

その他、一部既刊も取り揃えてあります。
それでは皆様、当日にお会いしましょう!


第十二回 徐州あげます!

... 続きを読む
 
自分の作品を保管しているフォルダを何となく漁っていたら、まったく書いた記憶の無い書きかけの作品が。
 しかもコレ、超面白い(自分で言うな)。読んでいるうちに、おぼろげながら思い出してきましたが…一体この先の結末はどうするつもりだったのか。まるでわからん。だから書きかけなんだろうけど。
 タイトルは無し。舞台は日中戦争期。主人公は日本人の父と中国人の母親を持つ女の子。名前が他の作品の使いまわしだった(笑)。書きかけの作品だとよくこういうことをやってしまう。
 とにかくすっごく面白かったので、予告がてらに書いた分を掲載します(ルビを振っただけで、あとは書いた当時のまんまです)。もし間に合えば、次の文フリ東京にてお披露目です。 
 以下本編。

 私は、日増しに北平の空が淀んでいくように思いました。けれど天気は天気、私にはどうしようも無いことです。天気と同じくらい、私の生活も暗い影に包まれていました。
「あれをごらん。腐った雌騾馬さ」
「ちぇっ、早く北平(北京)を出て満州にでも行っちまえばいいんだ」
「日本人と中国人の子だなんて、薄気味悪い」
 その日も、私はそんな言葉を背中に浴びながら平民学校への道を歩いていました。人々は味方と敵を嗅ぎ分ける鼻を持っているのか、私にだけは刺すような視線を浴びせるのです。私は出来るだけ人目を避けて、俯いて歩きました。
 学校に着くと、生徒達は抗日の話題で盛り上がっていました。男も女もありません。皆はそれ以外に話すことも無いようでした。
 この平民学校というのは、とある有識者が貧しい人達のために建てたもので、教室は一つしかありません。学校に改築される前は宿場だったと聞いています。生徒の年齢もばらばらで、上ならば二十過ぎ、下ならば十歳以下の子もいるのでした。教師は国語を教える聞(ウェン)先生と、歴史を教える張(ジャン)先生の二人のみでした。
 最近の授業は、もっぱら抗日に関することばかりでした。板書されるのは「満州」「天皇」「侵略」といった字で、先生の解説には日本を打倒する強い意志が込められていました。張先生の方はもっと直接的です。新聞の記事を切り抜いたものを生徒に配り、今国で何が起こっているのか、これからどうするべきなのかを生徒に教えるのです。
 私の居心地の悪さときたら、授業の間中ずっと吐き気が止まらないほどでした。生徒の数人が、先生の講義を聞きながら時々ちらっと私に視線を向けるのです。私はその度に心臓をきゅっと掴まれた気がして、身震いします。
 学校なんて行きたくない。毎日のようにそう思うのですが、突然登校を拒否したら、今よりずっと自分の立場が悪くなるような気もするのでした。こうして日本を打倒する教育を受け続けることが、私自身を守る助けになっているのも確かです。その証拠に、生徒達が表立って私を虐めたりすることは決してありません。もっとも、親しげに話しかけてくれることも無いのですが。
 先生達もこの小さい平民学校のしきたりに従い、決して生徒を差別することはありませんでした。それどころか、私には必要以上に気を遣ってくれているようにも思います。教育によって、私が抗日を訴えることを期待しているのかもしれません。
 学校が終わると、私は林(リン)さんのお店に寄っていきました。林さんは薬商を営んでいる五十過ぎの老人で、患者とあれば誰であっても分け隔てなく接してくれる人でした。
「愛簫(アイシャオ)かね。お母さんの具合はどうだ?」
「このところ、良くなってきました。咳も少ないんです」
「結構。いつもと同じ薬を出すから、そこで待っていなさい」
 林さんは帳場のすぐ近くにある椅子を顎でしゃくり、店の奥へ引っ込んでいきました。私が大人しく座って待っていると、外から麻袋の包みを抱えた若者が入ってきました。
 栁煙(リウイェン)です。林さんの甥で、私より三つ年上の十八歳。大学では文学を専攻している、知的で物静かな青年です。両親を小さい頃に亡くし、ずっと林さんのもとで暮らしていました。私の母は、柳煙がまだ幼かった頃、店の経営で忙しい林さんに代わってその面倒を見ていたのでした。林さんが現在病に苦しんでいる母を人一倍気遣ってくれるのも、そのお礼ということなのです。
 栁煙は私を横目に一瞥しただけで、すぐ店の奥に入ってしまいました。私は俯いて、爪の先をいじくっていました。ややあって、林さんが薬の包みを手に戻ってきます。
「お母さんによろしくな」
 私は頷き、包みを鞄へ押し込んで店を出ました。すると、後ろから誰かに呼び止められました。振り向いてみれば、栁煙です。
「途中まで送るよ」
「えっ」
「話したいことがあるから」
 私は何故か真っ赤になりました。
「何のお話ですか」
 栁煙と肩を並べて歩きながら、私が先に尋ねました。
「もう学校へは行かない方がいい。あそこは君のいる場所じゃない。出来るなら、今すぐ母親と一緒に北平を出て行くべきだ」
「私が日本人の娘だからですか?」
 私は強い口調で聞き返していました。どういうわけか、彼を前にすると、彼にとって私がどんな存在に見えているのか、問いただしたくなるような気持ちになったのです。
「日本人同士の娘だったら、まだ良かったんだ。そもそも身を案じてやることだって無かった。中国人と日本人の娘だから困るんだよ。君のお母さんには小さい頃、ずっとお世話になってきた。進学の時もお母さんに助けて貰ったしね」
「学費の支援のことをおっしゃっているなら、あれは私の父が出してくれたんです」
「ああ。もちろん、君のお父さんもだよ」
 明らかに、渋々つけ加えたような言い方でした。日本人の父から受けた恩は、恩では無いとでもいうのでしょうか。父はとても温厚で、母が栁煙の学費について話した時、まるで我が子のことのようにその支援を快諾したのです。けれど、今ここでそんな話をしても栁煙を不愉快にさせるだけのような気がして、私は口をつぐんでしまいました。
「とにかく気をつけなきゃならない。日本人達のニュースは君の耳にも入っているはずだ。彼らは南侵を続け、中国の土地を次々に奪おうとしている。僕は正直、北平が持ちこたえられるとは思わない」
「それなら、私が心配する必要は無いんじゃありませんか。私は日本人だから、もし彼らが侵略してきたって、殺されることなんか無いと思います」
 我ながら、酷く意地悪なことを言いました。栁煙は大きく目を見開いて、それから顔をしかめました。
「それもそうだな。だが共産党も国民党も、しきりに抗日のデモを繰り返している。中には過激な行動に出る者も少なくないんだ。今の北平だって、君にとって安全な場所とは言えないよ。君が日本人の娘だということはこのあたりじゃよく知られているし、その日本人と結婚したお母さんにだって類が及ぶ可能性はある」

ここまで。続きを書かなくては!